千光寺

千光寺は、臨済宗妙心寺派の寺院。約1,200年前、和気清麻呂が愛していた鷹が死に、その弔いのため遺骨を三分した。

ここ、紀伊の国・高尾山中腹に千光寺を建て、山城の国(現在の京都府南部)高尾山に神護寺を、さらに清麻呂の生まれた地である備前(岡山県に相当)の高尾山にも葬ったという。

過去に二度の火災があったが、明暦2年(江戸初期)易地摩峯禅寺が古器物を現在の平岡に移し、門外にあった西光寺と合併し、今日に至る。

屋根には、飾り瓦の鷹が二体あしらわれている。正面から見て右には翼を広げた鷹が、左には翼をたたんだ鷹が参拝者をやさしげに見守っている。